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160社のトップに聞いた!日本を含む世界中の産業が抱えるDXの課題と解決策に迫る

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Cognite株式会社はForrester社のDX調査レポートをテーマとし、日本を含む世界中の産業が抱えるDXの課題と解決策に関するウェブセミナーを実施しました。

ウェブセミナーの録画は下記URLよりダウンロードいただけます。
https://content.cognite.com/ja-jp/lp-cdf-roadmap-webinar-june-2020

[Japan] Forrester Webinar
本ウェビナーは約500名のお申し込みをいただき、300名以上の方に視聴していただきました。
このブログではウェビナーの概要についてお伝えしたいと思います。

1. ForresterのDXレポートとは

今回のForresterの調査は世界中の産業企業で製造業を中心とした160名の経営層の方や、現場での意思決定者の方々を対象として行い、企業規模と業界は、従業員規模が100人〜500人未満の会社から、2万人以上の大企業を対象とし、製造および材料や、物流、エネルギー産業など様々な産業界を調査しました。

調査レポートの全文はこちらからダウンロードいただけます
https://content.cognite.com/ja-jp/lp-contextualized-data-and-digital-twin-usher-industrial-firms-to-digitization-value


2. 最優先課題は、利益の向上とコスト削減データ駆動型への移行と

顧客体験にも重点

まず簡単な質問として、160名のトップに対して、「会社の優先事項は何か」という質問を行いました。

まずは、当然ではありますが、利益の向上とコストの削減が最優先事項でした。

そして、その後に、実に9割近い人たちが「データ駆動型への移行」を優先あるいは最優先事と回答しています。
そして、54%が「ビジネスモデルの変革」を優先事項と回答しています。例えば、特に工場の運用時の定期保守(TBM)からデータを用いて状態ベースの保守(CBM)に変更する例などが挙げられますが、データ無しではビジネスモデルの変革は為し得ません。

また、9割近い人が優先・最優先事項と回答した、『顧客体験の差別化』もあります。これを実現する上でも、お客様を十分に理解する必要がありますが、これも多種、多様そして膨大なデータが必要になります。『ビジネスモデルの変革』や『顧客体験(Customer Experienceの差別化』のような、コア的要素もDX があってはじめて可能になるといえます。

3. 多くの企業はDXへ積極的に投資を開始

例えば、最初にある、『自動化、リモート制御』は、コロナ以降でよりに優先度が上がっていると考えられますね。

また、右の図の下の方をご覧にいただくと、
50%の企業が古い機器を新しいコネクテッドモデルに置き換えることに、追加の投資やアップグレードを計画していると回答しました。
つまり、普通のポンプやモーターではなく、装置がどういう動作をしているのか知ることができるコネクテッドモデルへの変更を考えています。
この『Connected Modelへの移行』がIoT化(Internet of Things/モノのインターネット化)によって可能になり、それが全面的DX化への第一歩となるわけです。

4.企業が直面する課題は、スキル・経験不足、

低いデータ品質、ITとOTの壁

スキル・経験不足

日本だけではなく、世界中の企業もデジタル分野の人材不足がDXの進行を妨げているという調査結果が出ています。

75%が「デジタル分野のスキルを持った適任者の不足がDXのペースを遅らせている」ことに同意しています。予算の不足や、そもそもスキルを持った人が少ないといった理由で人材確保に苦戦していることが伺えます。GoogleやAppleなどで働くトップIT人材がなかなか産業に興味を示さないことも原因かと思います。私たちの周りでも所謂GAFAからGAFAへの転職はよく見かけますが、産業企業への転職はあまり聞きません。

そして、もう一つのスキル問題として、7割以上の人が「労働力の高齢化は事業活動を安全かつ効率的に進める上で重大な課題」と認識しています。特にOT側はより顕著になっているようです。
 
その上、国民の平均年齢が一番高い、48才強ですね、日本では他国に比べて労働力の高齢化はより大きな課題です。上の世代が培ってきた知識・ノウハウをどのようにして、継承できる形の『知識』として蓄え、再利用できるようにするための基本方針とそのための技術が必須となります。

 

低いデータ品質

コーポレートガバナンスもいろいろな場面で話題になっていますが、同様にデータのガバナンスはDXにとってとても大きなトピックです。

装置や、システムから様々なデータが生まれて、その大量のデータを継続的に分析し、その分析品質を上げていくためにはMLは必須ですが、元のデータの品質が悪いと良い結果は期待できません。そのため、元のデータの品質を担保するためのデータガバナンスが大事になってきます。

しかしながら「高度なアプリケーションはまだPoC段階にあり、ガバナンス問題には対応していない」と51%の回答者が答えてがいます。ただPOCの段階では データガバナンスはそれほど問題にはなりませんが、本格展開に進む前の段階で明確化していく必要があります。

29%が「全てのアプリケーションに同じデータ系列・品質管理の原則を取り入れ、ERPや顧客管理システムなどの異なるデータシステムに、同じ基準を取り入れています』、あるいは、
23%が@高度な分析アプリケーションをPoCから実運用に移行させるための明確なポリシーを保有している」と回答しています。
逆にいうと、8割近くの企業が明確なポリシーがないまま実運用に移行している状況です。


ITとOTの壁

DX プロジェクトを成功裏に、そして継続的に進めるには、ITチームだけでも、OTチームだけでもなく、両者を統合したプロジェクトチームが必要になっています。
ITチームだけ、またはOTチームだけで行われたプロジェクトの多くは、PoCで終わったり、永遠に仮説検証を繰り返すことになります。

ITとOTの壁が生じる原因についてはレポート全文に記載されています。

5. Forresterの推奨事項

Forresterの推奨事項として、
1点目は、 IT/OTの有機的統合と言った表現もできますが、企業のDX化を本格的に行う上での、経営層も含めた、大きな指針が必要となります。

2点目のコンテキスト化
これは、DXプロジェクトを成功裏に導くための第一の必要条件となります。
組織全体のデータを統合し、意思決定に生かすことが必要不可欠です。

3点目はスキルの向上とパートナーシップの醸成
DXを自社のみで行うには限界があり、適宜外部のツールを使用することが求められます。

調査レポートの全文はこちらからダウンロードいただけます
https://content.cognite.com/ja-jp/lp-contextualized-data-and-digital-twin-usher-industrial-firms-to-digitization-value

ウェブセミナーの録画はこちらから
https://content.cognite.com/ja-jp/lp-forrester-webinar

 

 

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