会社概要
Ringerikskraft社はノルウェーで水力発電所と送電網を運営し、約3万世帯にグリーンで再生可能なエネルギーを供給しています。
導入製品とソリューション
Ringerikskraft社はCogniteのCognite Data Fusion(CDF)とInFieldを含むDataOpsで水力発電所の制御システムからデータを取得し、いつでもどこでもオペレータとエンジニアがアクセスできるようにし、43年前の水力発電所をデジタル化しました。
このソリューションによって、アクセスできなかったデータにアクセスできるようになり、コストのかかるアップグレードをせずに発電所の寿命を延ばすことができました。
制御システムのデータに瞬時にアクセス
運用・保守業務の効率化
老朽化する発電所の延命
Ringerikskraft社の9つの発電所のひとつHønefoss IIの運用は1978年に始まりました。当時、Hønefoss IIにはほぼ毎日オペレータが常駐し、発電所のパフォーマンスを監視するためにアナログのゲージやパネルを人が読み取っていました。
Hønefoss IIは現在も稼働していますが、コントロールシステムは当時のままです。ただし、オペレータの存在については変化がありました。現在Hønefoss IIにはほとんど人がいません。Ringerikskraft社はHønefoss IIからのアラームを受信すると、エンジニアを派遣してアラームの原因を物理的に調査しなければなりませんでした。
インフラの老朽化は多くの電力・公益企業が抱える課題です。Hønefoss IIの制御システムまるごと置き換えるかわりに、Ringerikskraft社は43年前の発電所を蘇らせる技術と運用・保守作業を効率化する方法を模索していました。
Hønefoss IIのゲージとパネルは、オペレータがいない間も温度、圧力、循環、振動やその他の情報を表示していました。どのようにこの情報を収集し、Ringerikskraft社の保守担当者がアクセス可能にできるのでしょうか。また、エンジニアを現地に派遣することなくHønefoss IIでのアラームの原因を突き止めるにはどうしたらよいのでしょうか。
CogniteとRingerikskraft社はIoTセンサのネットワークをHønefoss IIに設置しました。設置されたセンサは制御システムからのデータも収集しますが、システムへのアクセスは最低限です:
コンピュータビジョンを使って、カメラはゲージとパネルの情報を読み取り、時系列の情報に変換します。カメラのフレーム内に人が入ると、アルゴリズムがそれを検知してぼかし、プライバシを保護します。施設内で煙が検知されるといった、非常時に備えて、カメラは問題の原因を素早く特定し、Ringerikskraft社が適切に対応できるように支援します。
制御システム内で温度信号をアナログ-デジタル変換することで、以前は一度にひとつの温度センサーしか読み取れなかったところ、オペレータはすべての温度の値を同時に確認できるようになりました。
さらに、Ringerikskraft社とCogniteはフォトグラメトリを使ってHønefoss IIの3Dモデルを構築しました。この3DモデルはRingerikskraft社の新入社員教育、運用・保守計画、作業の安全性分析に役立つ可能性があります。
すべてのデータが収集され、Cognite Data Fusion™でコンテキスト化され、ダッシュボードやアプリケーションに配信されます。これまでHønefoss IIに実際に行かなければこれらのデータにアクセスできませんでしたが、導入によってデータを必要とする人誰もがアクセスできるようになりました。
たとえば、Ringerikskraft社の専門家は、Cogniteの現場作業員のためのコラボレーションプラットフォームInFieldを使って、現場にいながらリアルタイムの情報にアクセスし、どのセンサでアラームが発生したのか通知を受け取ることができます。
製造業
横河電機とCogniteは、Cognite Data Fusion(CDF)に格納された民主化およびコンテキスト化済みインダストリアルデータを使用して、作業員が実際のコンディションに基づいて機器メンテナンスを実行できるソリューションを開発しました。
電力&公益
Cogniteは、Aker Solutions社とCalifornia Energy Commission社と協力し、風力発電施設が地域の野生生物に与える影響を減らそうとしています。
電力&公益
Cogniteは、大手送配電事業者と協力して、新しい装置を系統に接続する時間を短縮しました。このソリューションは、1年で約120万ドルの価値を生み出すと推定されています。