Cogniteのグローバルユーザーカンファレンス「IMPACT2024」が、10月14〜15日の2日間にわたって米国ヒューストンで開催されました。当イベントでは、ユーザー企業による最新のユースケースの発表・パネルディスカッションを中心に50以上のセッションがプログラムされ、約15カ国から300名ものユーザーが参加しました。
グローバル規模では初めての開催となったイベントの基調講演セッションには、日本企業からコスモエネルギーホールディングスのルゾンカ典子氏、出光興産の秋山成樹氏が登壇しました。また、ブレイクアウトセッションには富士石油の川畑尚之氏が登壇し、同社のCognite活用事例を紹介しました。
1日目の午前中には3つのテーマで基調講演が行われました。コスモエネルギーホールディングス株式会社でCDOを務めるルゾンカ典子氏が「Harnessing Trust, Openness, and Gen AI to Drive Impact in the Energy Transition」セッションのパネリストとして、出光興産の秋山氏が「Data & AI: The Foundation for Impact」セッションのパネリストとしてそれぞれ登壇しました。
コスモエネルギーホールディングスのルゾンカ氏は、AIを職場に深く適応させていくためにデータの質が重要であることを説いた上で、データガバナンスポリシーに基づいてビジネス部門とIT、DX部門が緊密に連携し、データオーケストレーションを実現していることを強調しました。また、高齢化社会と熟練のエンジニア不足という背景において、日本人の言語障壁を取払い、テクノロジー導入を加速させるために生成AIが一翼を担っていることに言及しました。
出光興産は、製油所・事業所で行われる定期補修に係る業務効率化を目的に開発された保全業務支援(Smart Digital Maintenance)アプリケーションの機能拡張のために、Cognite Data Fusion®︎を活用しています。データの一元管理と活用を推進し、実際のメンテナンス業務におけるデジタル化やAI活用の事例が示され、特に設備の監視や保守作業の効率化においてデータがどのように役立っているかが示されました。
産業向けDataOpsの重要性と実践的なメリットを様々な業界リーダーが紹介する事例セッションには、富士石油株式会社で代表取締役を務める川畑尚之氏が登壇しました。同社のCognite Data Fusion®︎の導入効果として、情報へのアクセス性、プロセスデータ処理の強化、VRによる可視化が挙げられました。これらが実現できたことによって技術情報の収集にかかる時間を年間2,300時間削減され、業務改善に大きく貢献しました。富士石油の詳細なサクセスストーリーはこちらの 導入事例 でも確認することができます。